和名:ナツアカネ
学名:Sympetrum darwinianum
大きさ:約 38 mm (腹長 24~25 mm、後翅 25~30 mm)
採集できる季節:6〜12
採集できる場所:奈良教育大学の理科棟裏事務棟前の池で採集されました。
説明:平地(ていち)や丘陵地(きゅうりょうち)の池(いけ)や沼(ぬま)、水田(すいでん)で発生します。同属(どうぞく:おなじ属;Sympetrum)の良く似た種(しゅ)にちょっとだけ大きめ(2〜3mm)のアキアカネ(学名:S. frequens)がいます。アキアカネとちがって、長距離(ちょうきょり)の移動をしません。アキアカネは、羽化したら低地(ていち)から山に移動して夏をすごし、秋には低地にもどり、産卵(さんらん)します。この写真はしっぽのかたちから♂だとおもわれます。

北海道(ほっかいどう)、本州(ほんしゅう)、四国(しこく)、九州(きゅうしゅう)、屋久島(やくしま)、対馬(つしま)でみつかります。

かたちの

とくちょう

  • とくちょうは、胸部(きょうぶ)のよこに見える3本の線のまん中の線、これを第一側縫線(だいいちそくほうせん)といいますが、この線が太いところです。アキアカネは、この線がせなかにちかづくにつれとがってきますが、ナツアカネはとちゅうで直角(ちょっかく)にきれています。
  • オレンジ色でくろい条(じょう)があります。♂がじゅうぶんに成熟(せいじゅく:おとなになること)すると、せなかや複眼(ふくがん)が、まっ赤になります。
  • ♂の尾部(びぶ:しっぽ)の下付属器は成熟しても、アキアカネとちがって、くろくなりません。
  • ♀では、翅(はね)のねもとの部分(ぶぶん)が、きいろっぽくなります。
さんこうに

した本

原色昆虫大図鑑III 北隆館

日本産トンボ幼虫・成虫検索図説 東海大学出版会

小学館の図鑑NEO昆虫 小学館